口パクだけど、伝えた。


斎藤は少し驚いたようで。

「ははっ。なんかお礼言われてばっか。

…また明日な。」


また笑顔を見せて帰った。





…あぁ、私、斎藤が好きだなぁ。



もうギリギリ背中が見える位の所にいる
斎藤に私は伝えたくなった。




…好き。


声にならない言葉は
虚しく私の喉の奥へと
消えてなくなったーーーーー。