そんなこんなで家についた。 「じゃあな。」 あ、お礼言ってない… 待って。 たった三文字。 それさえ声にならない。 私は背を向けて歩きだしてる斎藤の シャツをちょっと掴んだ。 「なに?どうかした?」 …今日は。 今日は色々と、ありがとう。