夜空の星は。



と、取り敢えず…お礼…


私は斎藤のシャツをちょっと引っ張って
お礼を言おうと口を動かした。

「ん?」


ありがとう。




…あれ?


あ、り、が、と、う。


「?どーした?口パクで。」

口パク?違う。
私はちゃんとお礼を言おうと…


私は斎藤の言葉に否定するように
首を思いっきり振った。

違う。