夜空の星は。



もうだめだって思って、
思いっきり眼を閉じた。



…ふと脳裏を何かよぎった気がした。






ーーーーーーバタンッ

「…っぶねぇ…」


大好きな声が聞こえて
眼を開けてみると、
斎藤がいた。

「さい…と?」



「わり、ぼーっとしてて
気付かなかった。

怪我とかしてないか?」


…痛いところはない。

私は小さく頷いた。

「…そっか。良かった。」