着いたのは屋上。

風が吹いてて髪が邪魔…



…そういえばここで斎藤に会ったんだよね。


そう思い出していると…

「じゃあ本題に入るわね。」

五十嵐さんはウェーブのかかった髪を
揺らしながら振り向いた。


「今回は余り時間を取りたくないのよ」

…じゃあ早く終わらせてほしい。


「…遥君から身を引いて
くれないかしら」



斎藤か、ら…?

「なん、で?」


「私は遥君が好きなのよ。

本気で手に入れたい。」


斎藤が…?

「っ、私だって…」

「は?」