「俺は正々堂々と斎藤と勝負する。

そんなセコイことはしない。

実力で星羅を振り向かせる。」



これが本音だ。



「…あら、残念。

せっかくのチャンスなのに。


…まぁせいぜい頑張るといいわ。

これからが楽しみね…」


そう言って五十嵐麗華は去って行った。


…俺は真っ正面から星羅を振り向かせる
って。そう決めたんだ。

あんなのに…のるわけないだろ。


そう思いながら俺は戻った。