「もう大丈夫?」

「うん。」

意識がはっきりしてきて
落ち着いてきた。



保健室にいくとき私は
斎藤におぶられてた。

温かい背中とユラユラ揺れるリズムが
懐かしくて気持ち良くて。


一瞬ねそうになったそのとき。

「ーーーーょ。」

斎藤はなにかを呟いた。