「用事は…」

「?!」

いきなり腕を引っ張られて
まだ意識がはっきりしないせいか
からだがよろけた。

でもすぐ温もりのあるものに包まれた。



「星羅の面倒を見るっていう用事。」



私の大好きな匂いが鼻を掠める。



そんな用事は知らないけど、
五十嵐麗華がすっごい睨んでるけど。
そんな事どうでもよかった。



今はただ、斎藤が私を
包んでくれているのが嬉しかった。