私は、すべてに無感情だ。
なぜかって?
私は真ん中で普通だから。
あの人に会うまでは…
「早川は…今日も欠席か」
早川颯。いつも学校を休んでいてたまにしか顔を出さない。
だから私も一度しか見たことがない。
でもすごくかっこよかった。
あれだけ綺麗な顔をしてるならモテるはずなのに周りには誰もいなかった。
あとから友達の杏里に聞いてみたら、
早川は元ヤンキーで昔、部活の後輩を病院送りにしたらしい。
そして今日…
「ちわーっす
まさか出席取り終わっちゃった系?」
「はい、早川遅刻…っと」
先生が出席簿になにか書いている間、
早川颯が私の席ひ近づいてくる。
早川の席は私の席と真逆のはずなのに…
やっぱり私の方に来てるー(汗)
「って事で、コイツ借りますねー」
と、私の肩を掴んで早川は言った。
な、な、な、なんで私なのー(泣)
私は元ヤンキーに攫われてしまいました。