「暇ってなんやねん! 別にええけど?」 先輩との距離、3m弱。 あたし1人じゃ、 何もできなかったかも知れない。 「洋ちゃん、撮ろ!!」 あたしに向けられた、 美奈子せんぱいの笑顔が 眩しい。 やっぱり 憧れの先輩。 「あ、この子 バスケ部の後輩やんな?」 宏斗先輩の瞳が あたしを捉える。 …これ、夢じゃないよね?