「梨奈ー!朝ごはんよー!」




「うん、すぐ行くー!」







この前買ったばかりの新しいリュックを手に取り




鼻歌を歌いながら階段を下りた。










「ママ、おはよー」




「おはよう、梨奈。


 あら、制服似合ってるじゃない♪」




今度はママの前で、くるっと回る。




「んふふ、でしょー?」




「おー、梨奈。


 今日からか、学校は」




ちょうど2階から降りてきたパパ。





「そーだよ♪

 ほんと、楽しみー!」




ママは「そう、ならよかったわ」と微笑みながら時計を見た。




「梨奈、はやくしないと遅刻しちゃうわよ」





「えっ、嘘!朝ごはんー!」