放課後***

「はあー。昨日は散々ひどい目にあった。」

私はため息をつく。

すると、そのため息が大きかったのか、黒板を消してた親友「木下奈々」に声をかけられる。

「麻里?どうしたの?」

キョトンとした顔で私を見つめてくる。

「いーなー。奈々は気楽で。」

「気楽じゃないよ?今日は黒谷くんとデートだしぃ?」

奈々はモテる。

悠ちゃん以上に。

「って!昨日は八神くんとデートしてなかった?言いたくないけど、ふ、二股!?」

思わず、大声で叫んでしまった。

「ったく。なにやってんだ?麻里。」

ゆ、悠ちゃん!!

やばい。また顔赤くなってるかも。

昨日、遥斗に言われたことが頭に思い浮かぶ。

ああああああああああああああ!

「ね、ねえ。悠ちゃんってさ好きな子いないの?」

え。何聞いてんの。私。

「えっ。い、いなくはないけど・・・」

「えっ!誰々!?」

奈々が大きな声で言った。

「えっっとー。。。」

顔を背ける悠ちゃん。

なんというか・・・おもしろい。