ブラックネメット

ゆかが後ろを振り返ると、そこには一人の女性がカウンターに座りながら優雅にコーヒーを飲んでいた


エルフィナ・マルレータ
赤いドレスに身を纏った24歳のフランス人だ
彼女もまた、異能者である
彼女の武器は小型拳銃『バーディス』
そして驚くことに、彼女は人間ではない
フランスで改造手術をされた元人間
半分人間で半分ロボットのサイボーグなのだ


「でもさ~エルー?昨日までずっとハードな仕事だったから・・たまには休みたいよ~」


ゆかが泣きそうな声で言う


エルフィナは親しみこめて、支援課の皆からは「エル」と呼ばれていた


「なに中年サラリーマンみたいなこと言ってるのよ・・放っといたら壊れちゃうわよ?世界が」


「う~~・・・・もうみんなあの悪魔達が悪いんだ!!」


「そうそう、だからその悪魔達を、退治するのが私たちの役目でしょ?」


大人の対応でゆかを慰める


「ん~・・でもよエル姉?今回は数がえらい多いみたいだぜ?」


第四の声が上がる
ゼロム・マクレイン18歳
水色の髪と、頭につけているゴーグルが特徴
武器は二丁のマシンガン『ヘディ』だ
支援課の皆からはゼロと呼ばれている


「なぁにゼロちゃん?もしかして怖気づいたのかしら?」


エルが茶化すように言う


「いやいやまさか・・でも、骨が折れそうだな~・・ってね」


「だよねだよね!!あの数大変だよねゼロ君!」

ゆかがソファーから立ち上がった


「ああ、今日ばっかりはゆかちーに同情するぜ、昨日まで働きまくりだったからな」


「まぁ・・それもそうね・・でも、うちのリーダーはやる気みたいよ?」


「よっし・・!」


今まで黙々と銃を磨いていた悠馬が立ち上がる


「えぇ~~・・連絡も来てないのに~・・」


「でも、すげえ荒れ具合だよな」


ゼロがテレビの画面を見て言う


「なんで連絡が来ないのかしら?いつもならすぐ来るのに」


エルが首を傾げる


「大方、政府が俺らに頼むのを拒否してるんだろ、意地っ張りだし」


悠馬が苦笑いする


「はぁ~あ・・行くしかないか~」
ゆかが愛刀『ツンファイト』を腰に装備する


「行くかぁ~」


「えぇ、行きましょう」


「んじゃあみんな?」

皆が頷き、声を上げる


「「「「ミッションスタート!」」」」