「あ、そろそろ下校時間ですね。皆に知らせてきましょう。」
「あぁ・・・そっか。」

時間がたつのって早いもんだ。

僕たちは並んで生徒会室に戻る。ちゃんと放してあげたよ、うん。

亜絃が生徒会室の扉を開けたら全員ちゃんと揃っていた。

「じゃぁもう下校時間ですし、皆さん帰りましょうか。」
『はーい』

「笑川先輩!!」
「・・・村雨さん。」

満面の笑みで話しかけてきたのは村雨椿。何のようだろう・・・

「今日萌ちゃんと阿須先輩と一緒にクレープ食べに行くんです!!先輩も一緒に行きませんか?」
「くれーぷ・・・?」

「え!?クレープ食べに行くんですか!?いいなーいいなー!!私も食べに行きたいです!!」
「じゃぁ会長も行きましょう!!」
「買い食いは禁止なんだぞ!?」
「霧先輩も固いこと言わずに~!!」


・・・ごめん、みんな。すごく盛り上がってるけど・・・

「・・・クレープって何?」


その瞬間沈黙が・・・

『えぇぇえぇぇぇぇ!?』

「しゅーちゃん、クレープ知らないんですか!?」
「まままマジかよ、お前!!」

「・・・何だよ、皆して・・・」

くれーぷを知ってるのがそんなに偉いのか、このやろ・・・

「しーちゃんなら絶対知ってますよ。」

まぁ詩杏は甘党だから・・・


「笑川先輩!!みんなで行きましょう!!」