「あーにーきー!!!!!!」
「ぅげっ・・・」
「何寝てんだよ!!さっさと起きろっての!!」


あんなに優しくて可愛かった弟は今どこに・・・
起こしてくれるのはありがたいが、いきなり腹の上に乗るのはどうかと思う(吐くかと思った)。


「兄貴の好きなジャガイモの味噌汁作っといたから!テーブルの上に置いといたから食べろよ!!俺もう朝練行くからなー!!」
「あ、ありがと。」
「いってきまっす!!」


・・・訂正だ。今でも優しくて可愛い。
ブラコン?どうとでも言って下さい。


「・・・さて、もうそろそろ来るかな・・・」

ドドドドドドドド…

「しゅーーーーーーちゃん!!!!」
「来たな、妖怪ファンシー男子め!!!」
「はっはっは!!お前もロリータにしてやる!!・・・じゃないです!!!」
「・・・ノリいいよね。」
「五月蝿いです。」

・・・こいつはあの時から変わらん。面白いくらい変わらん。

「そ・れ・よ・り!!!今そこでしーちゃんと会いましたよ!!朝練頑張ってますねぇ・・・それに比べてなんですか!!朝ご飯を弟に作らせ、自分はまだパジャマなんですかぁぁぁ!?」

「・・・もうちょっと静かにしてもらえると嬉しい。」


大体今日は詩杏が当番だっただけだ。
ってかお前の一族は代々物静かだろうが。
・・・・それを変えたのは僕だった。すまない、亜絃。

「ほら早くしてください!!私たちは生徒会ですよ!!」
「・・・はーい。」

さて・・・と・・・

「父さん、母さん・・・姉さん、いってきます。」