「おいしかったー!!」
「また皆で来ましょうね!!」
「うん!!!」


みんなそれぞれ家の方向に帰っていく。
いやぁそれにしてもおいしいもの教えてもらったなぁ。


「しゅーちゃん、帰りましょうか。」
「はいよ。」
「・・・楽しかったですか?」
「楽しかったよ?」
「それはよかったです。」


亜絃が何を言いたいのかよく分からない僕。

その時。


シュッ


何かが風をきる音がして・・・僕はそれを指ではさんだ。

「ナイフ・・・」
「ひゅ~♪やっぱやるねぇ、笑川家の跡取りさん!!」
「どちら様ですか?」
「へ~ラッキー!!黒翔家の跡取りもいるじゃぁん!!」

「僕たち殺しはやめたんだけど。」
「そんなの知らなーい。俺は依頼人から笑川家の生き残りを殺しちゃえーって言われただけだもーん。」

「こんな真昼間から・・・物騒ですね。」
「めんどくさいな・・・亜絃の能力でなんとかできないの?」
「おーっと黒翔家の能力は把握してるって。効かない効かなーい。」

そういってサングラスをかける相手。
亜絃の能力は催眠術のようなもの。目が合ってその能力が発動されると相手はなぜか自殺する。その際亜絃の目は赤くうずを巻いている。


「困りましたねぇ。」
「今日の晩御飯の当番僕だから早く帰りたいんだけど。」
「それは大変です。じゃぁしゅーちゃんはあのグラサンをとっちゃってくださいな。」
「了解。」


戦闘モードに入る。今の僕の目は・・・血のような赤色と闇の黒色。

「噂どーり笑川瞬の戦闘時のオッドアイは美しいねぇ」
「それはどうも。」
「さぁしゅーちゃん、早くしないと特売の卵が無くなっちゃいます。」
「始めようか。」