「よし!」 そう呟いて、やっと校門の前に立った。 家からそんなに遠く無いのに、 やっと。と言えるぐらい、この道筋は 長かった。 横を通り過ぎる私の同級生。 女の子の高い声だけが響いている。 そりゃ、そうだ。 だってここは私立女子校なんだから。 心を穏やかにして、一歩踏み出した 私の足。 足が軽いとは嘘だけど 憂鬱になりながら教室へと向かった。