「何言ってんのかわかんないし。おら、行くぞ。」






イヴは怪訝そうな顔をしながらも再び歩を進めた。




でも、私はそれよりも気になる事が頭から離れなくて。






「イヴ、私用事があるので、今日はお城には行けません。」







私はそう言ってイヴの手を振りほどいてしまった。






「さっきフリーっつったじゃねえかよ。」






「っごめんなさい。また後程でいいのなら、」




「明日、迎えに行く。」







イヴは少し怒っているのか、早足でお城への道を歩いて行ってしまった。