「あ、あのっ!」










「ん、なんだ?」










イヴは歩くのが早いので、手を繋がれている私はどうしても小走りになってしまう。










イヴはそれに気がついたのか、歩く速度を落としながら尋ねた。










「なんで、私がわかるんですか?」










「・・・。意味わかん無いんだけど。」










「え、えっと、あの、私の顔、舞踏会の時とちょっと違いますよね?」










「違わねえよ?」










「・・・え?」










私は、舞踏会に行く前、鏡を見ただろうか?










いや、見ないように注意したはず。










っじゃあ、なんで?