「…ふぅ……」 理事長室前で静かに深呼吸をする。 理事長が何かしたのだろうか…此処の理事長は元全国No.1暴走族総長で今でもバリバリ。しかも私の知り合いでもある。 だから理事長が何かしたのなら私がシメてやらなくちゃいけない。全く、手の掛かる理事長だ。 ふぅと息を吐き理事長室のドアをノックした。 すると異様な空気がピタッと止まった。……これは恐らく勘だけど理事長室にはもう1人誰か居る…。 「入れー」 理事長室から聞き慣れた呑気な声が聞こえ私は「失礼します」と言いドアを開けた。