「・・・湊、もうハナ、全然ダメな女の子だよ・・・湊、迷惑かけててごめん」
『・・・』
「湊、ハナがいやだったらもうハナのお世話しなくてもいいよ。迷惑かけるのいやだし。」
『・・・』
「ね、湊」
『・・・ハナ・・・』
「なあに?」
『今までのナルシストぶりはどこに行ったんだよ?おしとやかなハナなんてモテすぎて回わりの女子が可哀相だよ!だからちょっとくらい弱点がないと!そこはぎゃーぎゃーうるさくていっつも俺に世話焼かせてるとこだろ?世話くらい焼かせろよ!』
「・・・湊~!大好きだぁ~~~~!!」
『おうっ!知ってる~~~~!』
え?・・・歩道橋から下を見渡せば、手をふる湊の姿。
ハナの目はマン丸になる。
『いや、あのさぁ、ノンの家に迎えに行ったの。そしたらベットの上にケータイとか見え透いた嘘つくからさ、気付かないふりしてやってたの(笑)』
「・・・もう、湊大好きだってばぁ~~~!(笑)」
もう、失恋の傷なんて癒えた。
上に駆け上ってきた湊はいつも通りハナの頭をぽんぽんとする。
・・・ドキっ
この感情がいつもと違うって気付いたのは・・・
今現在の話しだ。
もう、新しい恋をしてしまって
しかもその相手は親友で
やっぱりハナは・・・
とんでもない悪女かもしれない。