次の日、柚はいつもより少しお洒落をして、いつもの場所へ向かった。
沙良は、少し遅れるらしい。
柚が到着するとまだ、誰も来ていなかった。
柄にもなく、手鏡を出し、化粧チェックをしてみる。
「あれっ?1人?」
階段の下から、蒼が1人で登ってきた。
「あっ、うん。沙良、少し遅れるって。そっちも、1人?」
「あいつ、4限ちょっと遅刻してさ(笑)教授に絞られてる。」
「あはっ!晃くんらしーい!(笑)」
2人きりだという緊張で、柚は少し火照る顔を隠して、ずっと俯き加減だった。
「柚ちゃん、今度サックス聞かせてよ。」
「あたしも!蒼くんの演奏聞いてみたい!でも晃くんのトロンボーンも聞いてみたいかも!あたしの周りで、トロンボーン、上手い!って人まだ出会った事ないんだよねー。」
音楽の話題になり、柚は少し顔を上げ、蒼の方を見た。
「…ふーん、そうなんだ。じゃあ今度、中庭で吹こうよ!みんなで。」
「うん!」
それから会話が止まってしまった。
あれ?あたし何かいけない事言ったかな…
柚はまた俯き加減に戻ってしまった。
「柚ごめーん!遅くなったー!」
「沙良~!平気よ!まだ晃くん来てないし。」
「うん、ごめんね(笑)あいつ、教授に絞られてて…」
沙良が来てから、晃の話題で、なんとか話がもった。
柚は、沙良が来た事で盛り上がったのと、2人の時に何も話せなかったので、少し落ち込んだ。
しばらくして、晃が合流し、昨日も行ったサークル募集看板の方へ4人は紛れて行った。
色んな看板がある中、やっぱり音楽サークルの看板はなかなか見つからなかった。
アニソンやヘビメタなど、マニアックなものばかり。
「やっぱりパッとしないですね~蒼くん。」
「晃、文句つけすぎだろ?(笑)」
「だって何だよヘビメタって!トロンボーンの俺には入れねーよ!!」
「問題そこなのね(笑)沙良、今日は大丈夫ー?」
「柚、心配しすぎ!いくらかわいいからって、毎日はナンパされないって!」
「あらー沙良ちゃん意外な自信!(笑)」
「黙ろうか?晃くん♡」
「…はい(笑)」
「自分可愛いって思っちゃいけないかな?こーんなに声かけられるのに♡」
「…すげー沙良ちゃん(笑)や、でも俺だってイケてるでしょ?」
「……」
「何か言ってーーー!(笑)」
晃と沙良は、きゃいきゃい言いながら2人で先を歩いた。
それを後ろから追いながら、柚は蒼に話しかけた。
「沙良さ、もう完全に晃くんに気許してるよなー。」
「なに、いつもあんな感じじゃないんだ?」
「うん。沙良、あんなんでもほんとに可愛いからさ、変な男がいっぱい寄ってくるの。
それで話しかけてくる男の人には大概ネコ被っちゃってるんだけど…」
「へぇー。じゃあ、あれが沙良ちゃんの素なんだ。」
「そう。結構自分に自信があるし、口も悪いし男前だし(笑)」
「おーおー言うねー!(笑)」
「でも、それは沙良なりの努力があって出来た沙良だし、すっごく優しい子だし。
あたしはそんな沙良が、素を見せれる男の子が現れて嬉しい!良かった~晃くんが居てくれて。」
「…そーだね。あいつもさ、あんな感じでヘラヘラしてるし、チャラい男に見られがちだけどさ、すっげぇいい奴なんだよ。ほんとにね。
沙良ちゃんも、そんな晃だから素になれたんじゃないかな。俺には…もっと時間が必要かもね。(笑)」
「柚達遅いー!先行くよー!」
柚と蒼は、だいぶ先に居る2人に向かって走った。
その時、またいつものやつが始まった。
沙良は、少し遅れるらしい。
柚が到着するとまだ、誰も来ていなかった。
柄にもなく、手鏡を出し、化粧チェックをしてみる。
「あれっ?1人?」
階段の下から、蒼が1人で登ってきた。
「あっ、うん。沙良、少し遅れるって。そっちも、1人?」
「あいつ、4限ちょっと遅刻してさ(笑)教授に絞られてる。」
「あはっ!晃くんらしーい!(笑)」
2人きりだという緊張で、柚は少し火照る顔を隠して、ずっと俯き加減だった。
「柚ちゃん、今度サックス聞かせてよ。」
「あたしも!蒼くんの演奏聞いてみたい!でも晃くんのトロンボーンも聞いてみたいかも!あたしの周りで、トロンボーン、上手い!って人まだ出会った事ないんだよねー。」
音楽の話題になり、柚は少し顔を上げ、蒼の方を見た。
「…ふーん、そうなんだ。じゃあ今度、中庭で吹こうよ!みんなで。」
「うん!」
それから会話が止まってしまった。
あれ?あたし何かいけない事言ったかな…
柚はまた俯き加減に戻ってしまった。
「柚ごめーん!遅くなったー!」
「沙良~!平気よ!まだ晃くん来てないし。」
「うん、ごめんね(笑)あいつ、教授に絞られてて…」
沙良が来てから、晃の話題で、なんとか話がもった。
柚は、沙良が来た事で盛り上がったのと、2人の時に何も話せなかったので、少し落ち込んだ。
しばらくして、晃が合流し、昨日も行ったサークル募集看板の方へ4人は紛れて行った。
色んな看板がある中、やっぱり音楽サークルの看板はなかなか見つからなかった。
アニソンやヘビメタなど、マニアックなものばかり。
「やっぱりパッとしないですね~蒼くん。」
「晃、文句つけすぎだろ?(笑)」
「だって何だよヘビメタって!トロンボーンの俺には入れねーよ!!」
「問題そこなのね(笑)沙良、今日は大丈夫ー?」
「柚、心配しすぎ!いくらかわいいからって、毎日はナンパされないって!」
「あらー沙良ちゃん意外な自信!(笑)」
「黙ろうか?晃くん♡」
「…はい(笑)」
「自分可愛いって思っちゃいけないかな?こーんなに声かけられるのに♡」
「…すげー沙良ちゃん(笑)や、でも俺だってイケてるでしょ?」
「……」
「何か言ってーーー!(笑)」
晃と沙良は、きゃいきゃい言いながら2人で先を歩いた。
それを後ろから追いながら、柚は蒼に話しかけた。
「沙良さ、もう完全に晃くんに気許してるよなー。」
「なに、いつもあんな感じじゃないんだ?」
「うん。沙良、あんなんでもほんとに可愛いからさ、変な男がいっぱい寄ってくるの。
それで話しかけてくる男の人には大概ネコ被っちゃってるんだけど…」
「へぇー。じゃあ、あれが沙良ちゃんの素なんだ。」
「そう。結構自分に自信があるし、口も悪いし男前だし(笑)」
「おーおー言うねー!(笑)」
「でも、それは沙良なりの努力があって出来た沙良だし、すっごく優しい子だし。
あたしはそんな沙良が、素を見せれる男の子が現れて嬉しい!良かった~晃くんが居てくれて。」
「…そーだね。あいつもさ、あんな感じでヘラヘラしてるし、チャラい男に見られがちだけどさ、すっげぇいい奴なんだよ。ほんとにね。
沙良ちゃんも、そんな晃だから素になれたんじゃないかな。俺には…もっと時間が必要かもね。(笑)」
「柚達遅いー!先行くよー!」
柚と蒼は、だいぶ先に居る2人に向かって走った。
その時、またいつものやつが始まった。

