「じゃあさ柚ちゃん、明日、一緒にサークル探そうよ!俺ら、どっかで待ってるし!なぁ蒼!」

「おー、いいね!」

「うん!4限のあと、あたしも沙良も何もないし!」

「じゃあ、ここにしない?いつもの場所。」

「へーここ、いつもの場所なんだ。覚えとくよ。」


明日、4限のあと、この場所に集合と約束をして、晃と蒼は階段を登って行った。


「…すごいねー、なんか、すっごいイケメンの友達出来ちゃったね!!
沙良、絶対晃くんに狙われてるよ~!」

「またいつもみたいな感じでしょー?どうせ顔だけだって。」

「そこですぐ捻くれるんだから沙良は」

「柚こそ、蒼くんと喋ると顔赤くなってたよ~♪」

「いやっ!///そんな事ないって!!あんなイケメンと喋ると誰でもあんな風になるって! !」

「あたしはならなかったけど?(笑)」

「う~!沙良は特別っ!」

「何なのそれ!(笑)」



柚は真っ赤になった顔を伏せながら階段を下っていった。
急に起こった出来事に、内心困惑しながらも、明日はすごく楽しみだった。

それを沙良に悟られないように、柚は寮でいつも通り過ごした。

沙良、他人のこういう事、大好きだからな…(笑)



その日は久しぶりに、サックスデュエットのCDを聞きながら眠りについた。