「え…と、お取り込み中悪いけど───あんた達知り合い…だっけ?元中違うみたいだけど…」



最初に口を開いたのは、法華の左隣に座る女子だった



「…や、さっき初めて話したばか…り…」


俺はかろうじて反応して答えた。



「…。」


そしてまた静かに───…



「とりあえず…」



ガタタッ


クラスの皆が席を立った



「っおめでと───ッ!!」



パチパチ…


クラス総立ちで拍手喝采の嵐。


母さんまで手ェ叩いてるしっ!



…つか、“おめでとう”って…


俺まだ返事とかしてないんですけど?!



てか急の事過ぎて思考がついていけない…



「??」



法華本人すら状況を理解してないし…



───俺は何て言ったらいいんだ…


とりあえずは…



「あ…りがと…?」



───で良いのか?