「な、何を言っている!
夢雨歌、自分が言っていることの意味を…」

「わかっています!
私が、あなたのそばにいます!
ずっとずっと、一緒にいます!
どんなことも、乗り越えて、最後は絶対に一緒なんです!」

「ダメだ!
俺の命は、長くないんだ!
おまえを守ってやることも、隊士どもを守ってやることもできないんだ。
おまえは、普通の人と生きていくんだ。」





その考えはもっともなのかもしれない。
それでも、自分は長くないと、人生を諦めてほしくない。
例え、死がすぐそこだとしても…





「私は自分の身ぐらい守ります。
あなたに守ってもらわなくても、大丈夫です。
だから、生きることを諦めないでください。
私がいます。
そばにいさせてください。」

「夢雨歌…
おまえ、俺が死んだら…」

「だ~か~ら~
晋作さんは、死にません!
っね?
生き続けます♪」

「そんなことを言われると…
離せない。
俺様の夢雨歌だ。」

「はい。離れません。」





そうして、そっと
晋作さんは、夢の中の私を抱き締めた。
優しく、優しく…







――――――夢雨歌!夢雨歌!――――――







え?え?
なんで、憂の声がするの?






まさか…寝坊っ?!





ヤッバァ――――イッ!!




急げ!私!!