放課後・・・・

あっという間に1日はすぎて。

放課後。

私は必死に俊也を探した。

「どうしよう・・・・先帰ったかな・・・・」

そう思ってると。

校門のところに俊也がいた。

俊也はゆっくりゆっくり帰ってて。

いつも速く帰るくせにゆっくり帰ってた。

私は話しかけなきゃって思って俊也の方を向いた。

俊也はそっぽを向いて。なにもないところを向いてた。

私のことは一度も見なかった。

相変わらず。弁当袋を肩にかけて、カッコつけて。

でも。私が話しかけなきゃって、

言葉を言おうとしたけど。なにもでてこなかった。

俊也は左に曲がって。

私はその後ろ姿を見ることしかできなくて。

下を向いて。

また俊也をみた。

すると・・・・。

「・・・・」

俊也もこっち向いてた。

でも。お互いにすぐ目を逸らして。

別方向にお互い歩き始めた。

すぐ隣の道には俊也がいるのに。

どうして。肝心なことは口にできないのだろう・・・・。

今からでも遅くないよね?

私は道を過ぎたあと。

俊也の方をまた振り返った。

そしたら。俊也もまた私の方を振り向いてた。

お互い遠い距離から目が合った。

なにも言葉にできない。

でも俊也の目は少なくとも。

真剣な眼差しだった。