中学1年生の春。

入学してから、毎日なれない中学生活に日々疲れを感じていた。

でも、そんな疲れも俊也をみればすぐに吹き飛んだ。

学校では小学校の時と比べて、全然話さなくなったけど、

でも、たまに、お互い目が合うと、微笑みあって、手を振ったりなんかしていた。

そんな小さいことでもうれしかった。

友達には内緒。

周りにも内緒。

だから、例えね?

(あ、今、目があった!)

「ふふっ」

「誰に手振ってんの?」

そう、聞かれても

「え?別に~?」

そうやってごまかしてた。

でも、それが楽しかったりもしていた。