私の唇になにかがのっかった。

目を開けると、俊也は黙り込んで。

私はずっとフリーズしたままだった。

「「・・・・・・・」」

「じゃっ。俺帰るから」

そう言うと俊也は立ち上がった。

「ぁっうっうん」

私は放心状態のまま春夜を玄関まで送った。

「じゃっな」

「うっうん」