喉を鳴らしながら体内に水を流し込むと、口からこぼれ出た水が首筋を辿りワンピースの襟元を濡らした。 口元をぬぐったあと、着ているワンピースは彼が選んだものだったことを思い出す。 普段、服は自分で選ぶことにしている。 買い物に付き合うあなたがいつもつまらなそうにしてついてくるから、いつからかショッピングは一人でするようになっていた。