君の隣で~☆星空☆続編~【完】

その次の日……
仕事中に守から電話が入った。


守は喜んでいた


「愛の妹か弟か分からないけど、大切に育てて行こう」


そうあたしに言った。


そんな優しい守の言葉も、この時のあたしには届かなかった。



あたしに押し寄せてきたのは不安だけ



“愛を同じように可愛がってくれるの?”



“愛を粗末にしたりしない?”




こんな事、結婚したなら承知していたはずなのに


不安でしょうがなくて、押し潰されそうだった。



守は愛に対して、本当に自分の子供のように可愛がってくれてた。



休みの日には色々な所に遊ぶビに連れて行ってくれたりもした。



そんな一緒に生活していく中で、あたしは守と愛の関係を見て誓ったんだ……



“愛はどんな事があっても必ずあたしが守る………”


そして―――



“暖かい家庭を築いて行こう”



………と、そう、誓った。




ピロピロ……ピロ………♪♪



“んっ!?こんな朝早くに誰?”



家の電話が響き渡る中、あたしは重い腰をあげた



「もしもし」


「‥‥‥‥」


「もしもし?」


「‥‥‥‥」


「誰‥‥‥?」


「‥‥‥‥」


“もう、朝から誰っ??”


あたしはため息をつきながら電話を切った。



ピロピロピロ‥‥‥♪♪



「はぁ‥‥‥マジ誰っ!!」


きった瞬間に掛かってきた無言電話にあたしはまた電話に出た。



「はい」


「‥‥‥‥」


「誰だよ!!なんかしゃべれよ!!!」


「‥‥‥‥」


「‥‥‥ったく!!」



苛々しながら、思いっきり受話器を置いた。



ピロピロピロ‥‥‥♪♪ピロピロピロ‥‥‥♪♪


その瞬間、電話線を抜いた




「なんなんだよ!!!」