君の隣で~☆星空☆続編~【完】

「ママ~~!?」


愛のあたしを呼ぶ声にハッ!!!として、慌ててトイレを出た。



あたしの足にしがみ付く愛を抱き上げしばらく愛を見つめてた。



“愛がお姉ちゃん………”



素直に喜べない自分がいて、愛を強く抱きしめた。




恐かった………

今の守に言う事が………



何処かで、いつか来る別れを想像していたから



“これで、別れたらあたしは2人そだてなきゃいけない”



気づいたらそんな事を考えていた。



雄也と別れた時にお金の面でも、1人の子供を育てて行く事がどんなに大変な事かを知っていたから、





2人を育てて行く事になれば並大抵な事じゃないんじゃないかって、





誰かに力を借りる事を嫌うあたしは、1人でそんな不安と戦っていた



あたしの未来には



守との未来がなかったから



だから、1人色々な気持ちを抱え葛藤していた。




その日の夜………


あたしは守の近くに珍しく腰を下ろした


また、いつものように鳴る携帯。


「お疲れ様です、はい………今向かいますんで。」


そう言いながら、あたしの方をチラッと見ながら電話を切った



「翔さん??」



「そうなんだよ」


「断れないんだね」


「………流奈と居る事になってねぇからな」



「言えないの?ずっとこんなん?」



守はだまったまま何かを考えるようにして立ち尽くしていた。



「近いうち、話すよ……いつまでもこんな生活できんからな……いつかばれるだろ」



そう言いながら支度を始めた守を見てあたしは口を開いた。




「………したよ」



「えっ??今なんて……?」



「流奈、妊娠したから」



そう言って愛の寝ている部屋に入った。




しばらくすると、いつものように車が出ていく音を聞いた。




なんだか、孤独を感じた



こんなの慣れてるくせに



孤独を感じて




寝ている愛を思いっきり抱きしめた。