君の隣で~☆星空☆続編~【完】

あたしは、ただガラーンとなった部屋を見つめていた。


【結婚生活】


別に期待なんてしていた訳じゃない……。



愛の寝顔を見ながらも


“本当にこれで、良かったの?”



そう気づいたら自分に問い掛けていた。



愛が欲しかったわけじゃない


お金が欲しかったわけでもない


あたしは自分の自由まで捨てて守と一緒になった



“じゃぁ、何の為に……”



自分じゃ分からない答えを自分に問いただしていた


家政婦みたいな結婚生活。



ただ、あたしは守の為にこの家に居て、ご飯を作り、家事をこなす……


だんだん、自分がここに居る意味すら分からなくなって行った



守と一緒になって3ヶ月が経つ頃にはお互い会話もめったになくなり、守の携帯だけが家の中で響き渡っていた。





守はあまり、あたしの体を求めてはこなかった


そりゃ、そうだろう…

あれだけ、女からの電話が掛かって来る毎日のなかで


守は外で間に合わせていたんだろう。



そんなことなんて、あたしでも分かっていた




でも、あたしの感情は何も動き出すことはなく、守に女が居ようと、他の女とやっていたとしても、もうあたしには関係なかった。








そんな時、あたしの体に異変が訪れた


「おえ―――――っ!!!!」


繰り返される吐き気………


不味くなるタバコ。



あたしは、検査薬を片手に、トイレに入った





少ない中でも命中しちゃったんだろう。


あたしはしばらく検査薬とにらめっこしてた