ピ…ピロ…ピロ……♪


いつもと同じように守からの電話が鳴った。



でも、この日はいつもより電話が掛かって来るのが遅かった為、急いで出た。




「もしも……」
「流奈?一緒に住むから明日の昼間、住む家決めに行こう」



「え………っ?」



「まぁ、そうゆう事だから明日10時に迎え行くわ」


「ちょ、ちょっと待っ…」
「で、週末にでも流奈の親に挨拶しに行くから」



「守……ちょっ……」
「じゃ、明日」




そう一方的に言って守は電話を切った。




“一緒に住むって、そんな……”



頭の中で守の言葉が繰り返される。



あたしは手に持った携帯をただ見つめてた。



色々な気持ちが駆け巡る。



守がなんで?


あたしと………。



冷静になった瞬間不安に陥った。





そして隣にの部屋に居る親達の元に行けないあたしがいた。




雄也と別れて9ヶ月…


守と知り合って半年。


付き合ってから3ヶ月の出来事だった。