なんでも手にはいるんだよ……


自分の頑張り次第で、
なんでも思い通りに叶い、思い通りに終わっていく。


まるで、シナリオがあるかのように……




寂しいのが嫌だった

1人になる事を恐れてた。

誰かに必要とされていないと狂いそうで……


誰かの傍にいる事で、
誰かに抱かれる事で………


“あたしはここにいるんだ……”


そう確信する事ができた。




求められる事で、
居場所が作れた気がしてた。






ただ、ずっと見付からなかったんだ。



見付からない事を分かってた。


本当の自分の居場所が


ずっと求め続けていた、あたしの居場所だけが





見付からなくて、
彷徨い続けてたんだ。




そんな時―――


彼と出会ったんだ。



今の旦那である守と………


守はあたしに言った。



「恋愛はゲームなんだよ」


そう、あっさりと。



守との出会いは、
当時、何人か居た男の中の翔の1人の友達だった。


その、付き合ってた翔が刺され、あたしと



「連絡がつかないから連絡を取っておいてくれ」



そう言われ守に連絡を取り続けるように頼んでいた、



それが、守だった。



あたしは、守に興味をもつのに時間はかからなかった。



あたしの、まわりの男達に
これほどの遊び人はいなかったから――。



ただ、守の事すら
あたしは好きになる事はなかった。