君の隣で～☆星空☆続編～【完】

「………なんで、流奈ってそんな冷めた目するの？」



その言葉を聞いた瞬間、あたしは窓の外を見ていた。


“冷めた目……”


昔からずっと言われ続けてた言葉。


それでも愛を産んだ事で


みんなから表情が変わったって言われ続けてた。




“また、戻ったんだ”


そう心の中で思っていた。



きっと……



何処かで雄也がまた戻って来てくれる事を待っていたのかもしれない。



愛のﾊﾟﾊﾟである雄也が、


そう簡単にあたしと愛を捨てる訳がないって信じていたのかもしれない。



心の何処かで……



自分から逃げたくせに。



「ここでいいから降ろしてくれる？」



気付いたらそう言っていた。



「帰さないよ……帰さねぇ！！」



“えっ………？”


その瞬間、急発進した車にあたしは驚き



「じゃあ、降りるからいい」



そうﾛｯｸを開けﾄﾞｱを開けようとした。
「

『開かねぇよ？そっち」



その言葉に、一気に全身の力が抜けた。



「付き合ってくれよ、幸せにするから」



そう、ただ真っ直ぐ前を見て運転している先輩の目はもう、



あたしの知ってる先輩の目ではなかった



震えてた………



ただ震えが止まらなくて


色々な恐怖感に脅えてた。