君の隣で~☆星空☆続編~【完】

もう少しで道路に辿り着く……




その位に差し掛かった時あたしは駆け出した。




“げ…………っ!!”



あたしは細道を抜けた瞬間思わず息を飲んだ。



「び、びっくりしたぁ……”



そこには笑いながら立ってる先輩の姿があった。




一瞬で、あたしの体に鳥肌が立った。



「流奈ぁ~危ねぇ~から、こんな道通ったら」



“いや、むしろお前のが危ねぇーから!!”



そう思いながら先輩を追い越した。



「痛っ………!」


おもいっきり掴まれた腕に痛みが走りあたしは後ろを振り返った。


「話し聞いてくれよ」


「…………」


「真っ直ぐ家まで届けっから」



しつこい先輩に痺れを切らしたあたしはため息をついた。



「寄り道しないでくれる?絶対だよ!!」



そう言うと先輩は頷き、あたしは助手席に乗らされた。




「で、なんの話し?」



「いきなり聞くなよ」



「じゃ、降ろして」



「………待てよ、少しくらいさ、余裕持たせろよ」



「…………」



「ってか何の話しなの?」


「……合えよ」



「はい?」



「付き合ってくれない!?俺と……」



「いや、無理だわ……」


その瞬間、先輩があたしの顔を覗き込むのが分かった。


あたしはただ、真っ直ぐ向いていた。