君の隣で~☆星空☆続編~【完】

「こらっっ!!!何やってんだよ!!!!」


あたしが、台所に行ってる間に、雄也の怒鳴り声が家の中に響き渡った。



その怒鳴り声と同時に、まだ小さい愛は狂ったように泣き始めた。


あたしはビックリして部屋に駆けつけると、雄也はあたしに買ったコンポを眺めていた。



「何っ??何したんだよ!!」



急いであたしの元に駆け寄る愛をあたしは抱き上げ、雄也に怒鳴り声を上げた。



「ったくよ、せっかく買ってきたコンポの上に乗っかっているからだよ!!少し押しただけ」


「はぁ?そんなんできれてんのかよ!軽く押した位じゃ、愛はあんな泣き方しねぇ~だろーが!」


「うっせーなぁ~!!壊れたらどうすんだよ!!!」


そう怒鳴った雄也の声で愛はまた泣き出した。



「そんなんいらねぇよ!!!」


とっさに出たあたしの一言が、
雄也に火を付けた。




「てめぇ~はよぉ~、人がせっかく買ってきたもんにそんな言い方ねぇ~だろ~が」


そう言いながら愛を抱きかかえてるのに、あたしの襟首を掴み怒鳴った。



あたしは雄也の手を振り払い慌てて愛を寝室に連れて行き



「そんな、すぐ壊れるようなもんなら買ってくんなよ!!ってか、いらねぇよ!!」



売り言葉に買い言葉……。



もうあたし達は止まらずいつものように喧嘩が始まった



愛にあたした事、

それだけが許せなかったんだ。



もう、あたしの上には雄也が乗っかり殴られた


それでも、勝てる訳でもないのに


悔しくて、悔しくて何度も突っかかった



“くっそぉ~”


心の中では、もう痛くて痛くて叫びまくってた。


“このままじゃ、本気で殺される”


そう思い、馬乗りにされているわたしは

隣にあるテーブルに捕まった。



その時、フォークがあたしの手から滑り落ちた。