君の隣で~☆星空☆続編~【完】

雄也は優しかった。


そして……


雄也にはとても愛されていたんだ。


分かっていたの、


分かっちゃっていたんだ。


雄也の愛情は愛とあたしにじゃなく、


あたしだけに傾いている事を。








まだ16歳……

いや、違うんだ……

もう、16歳。



恋愛ゴッコなんかで子供は育てる事が出来ない。



それでも、雄也の愛情は形を変えていた



あたしは、雄也に買い物に行く時間もはかられていた。



そして、少しでも家に着くのが遅いと

家の電話に怒鳴り込みの留守電……


あたしはそんな張り詰めた中で生活をしていた。



ずっと家族で居たかったから

3人で幸せを築きあげて行きたかったから。


買い物から帰ると、
留守電のボタンを押し耳を塞ぐ事が


いつからか習慣になったいた。




そのくせ、雄也は仕事が終わると

大好きなお酒を飲みに行く。



だんだん、そんな生活にも嫌気がさしていたあたしは





我慢の限界だった。