その日を境に、あたしはどんどん変わっていった。




あたしに恨みを持った奴らの監禁……




あたしの上で男が腰を振り果てていく姿を目を反らさず見続ける毎日。





辛いとか、怖いなんて感情すらわいて来なくて「殺しちゃってよ」そう言い続けていた。


何度も何度も殺してくれる事だけを願った。



それでも、また生き続けちゃったあたしは、




薬物に溺れた――



全てを忘れさせてくれてた色々な薬……




手当たり次第に手をつけ、



もう現実から逃げる為の
最終手段まで手に入れた。


楽だった……



全てを忘れさせてくれたんだ……




大好きだった翼のことさえも。





ただ逃げ続ける為だけにあたしは薬を選び……



簡単に人間を捨てた。



だけど、



気が付いたら大切なものを全て失っていた。



薬がきれた時、とてつもない寂しさと苦しさが襲うと、



寂しさから逃れる為に、あたしは男へと走った。



腐ってた……




頭の中も


心の中も


体も……。



人間と呼ぶには程遠い、壊れた人形のように、



こんな醜い姿になったあたしを救ってくれたのは……


見捨てないでいてくれたのは……




理恵だった。