君の隣で~☆星空☆続編~【完】

そして、あたしは13時間の陣痛と戦い、分娩室に歩き始めた。



その横で雄也が看護婦さんと揉めていた。


あたしは痛みと戦いながらも雄也の姿を見つめていた。


“アイツ、こんな時まで何やってんだよ”


そう思いながら分娩室に入り分娩台に跨がった。



その時――


「流奈!!」


そう言いながら雄也が給食のオバサンみたいな格好をして元気よく入って来た。



「アハハハッ~!何その格好~!どしたの?雄也ぁ!」


「立ち会い出産してぇ~って言ってんのに、母親学級に一緒に出席してなかったら無理とか言ってよ!でも何とか許し出た!」


そう言いながらも少し不安そうな雄也の顔を見てなんだか、くすぐったい気持ちだった。



「ば~か……」



そう言いながら陣痛はピークに……。




「はい!いきんでいいわよ!!」



その声と共に、あたしはおもいっきりいきんだ。



そして―――


分娩台にあがって3分、



あたしと雄也の元気な赤ちゃんの声が分娩室に響き渡った。



8おめでとう、よく頑張ったわね!!元気な女の子よ」



「えっ!?」
「えっ??」



雄也とあたしの声が同時だった。



「女の子…ですか?」



「そうよ、おめでとう!」


そう言いながら
あたしのお腹の上に赤ちゃんを乗せてくれた。



小さい、小さい


あたしが産んだ赤ちゃん……


でも、なんだか不思議な感じがしてしょうがなかった。



あたしがママ?


…と同時に女の子だった事が不思議でたまらなかった。



雄也は大喜びをして


あたしの後に赤ちゃんを抱っこして3人で写真を撮って貰った