君の隣で~☆星空☆続編~【完】

あたしは空を眺めた……


そして、



綺麗な星空に微笑み返し


「出てると思ったぁ…」そう呟いた。



“翼なんだよね、きっと翼なんだ………」



そう思いながらお腹に手を当て迫る陣痛にため息をついた。



「流奈!!何してんだよ!本気で陣痛なんだろ?」



焦ってる雄也に笑顔で頷き部屋に入り電話を取り病院に電話をした。



「よっしゃぁ~!!」


そう声を張り上げて喜んでる雄也を見ながら



目を反らすと、お父さんは不安そうな顔してあたしを見て、お母さんはじたばたしていた




病院に電話をしたら“初産の為、すぐに病院に来てくれ”との事だった。



あたしは入院の支度を持ってお母さんと雄也と雄也のお母さんの車で病院へと向かった



まだ小学生だった弟はお父さんと家に残った。



病院に着くとあたしは出産の準備に向けて色々話しを聞き、色々な処置をし陣痛室へと向かった



想像しなかった痛みと戦いながらも


「痛い」って言葉を1度も口にしなかった。



雄也はコンビニに行って来るといいながら陣痛室の前で寝に入っていたらしいけど、お母さんは陣痛が襲い掛かる度にあたしの腰を撫でてくれていた。



一睡もせずに、


一晩中あたしの傍から離れなかった。




心の中で何度も何度も「ありがとう」そう呟いていたんだ。