そして、あたしは無事10ヶ月になり予定日より6日早い陣痛を迎えた。
季節は春の暖かさを終え
翼と出会った季節を迎える頃だった………。
「男の子だね!!」
そう性別を聞いた時に言われ……
雄也とあたしは洋服も
おもちゃも全て男の子の物を揃えていた。
あたし似の女の子を欲しがっていた雄也は
「せめて1枚位はさ女の子らしいものを買っておこうよ」
そう言っては聞かず、退院の時の洋服だけは女の子らしいドレス風なのを選んだ……。
“男の子だよ!!”
そう言われた日から……
本当にあたしは翼の生まれ変わりだと信じていた。
翼があたしの元に戻って来てくれたものだと、
じわじわとお腹の痛みがきていた頃、あたしと雄也はドラマの最終回に見入ってた
本当は最終回どころなんかじゃなかったが、
あまりのドラマの純愛な話しにあたしも陣痛と闘いながら見ていた。
最終回のエンディングソングが流れた頃……
「陣痛来てるんだけど……」
そう呟き、家族や雄也は「またまた~!!」なんて冗談を言っていた。
そりゃ、そうだろう。
予定日より6日も早い……
それでも、あたしは言い切っていた。
「明日生まれるよ!必ずね」
12時を過ぎれば、13日になる……
“13日”
月は違うけど翼の誕生日の日にちと一緒だったから、
少しびっくりしたが、この日に陣痛が来た事を納得出来ていた自分もいた。
あたしは深呼吸をしてバルコニーに出た。
「流奈っ!あんたちょっと本気なの?」
そうドアを閉める時にお母さんの声が聞こえた。
季節は春の暖かさを終え
翼と出会った季節を迎える頃だった………。
「男の子だね!!」
そう性別を聞いた時に言われ……
雄也とあたしは洋服も
おもちゃも全て男の子の物を揃えていた。
あたし似の女の子を欲しがっていた雄也は
「せめて1枚位はさ女の子らしいものを買っておこうよ」
そう言っては聞かず、退院の時の洋服だけは女の子らしいドレス風なのを選んだ……。
“男の子だよ!!”
そう言われた日から……
本当にあたしは翼の生まれ変わりだと信じていた。
翼があたしの元に戻って来てくれたものだと、
じわじわとお腹の痛みがきていた頃、あたしと雄也はドラマの最終回に見入ってた
本当は最終回どころなんかじゃなかったが、
あまりのドラマの純愛な話しにあたしも陣痛と闘いながら見ていた。
最終回のエンディングソングが流れた頃……
「陣痛来てるんだけど……」
そう呟き、家族や雄也は「またまた~!!」なんて冗談を言っていた。
そりゃ、そうだろう。
予定日より6日も早い……
それでも、あたしは言い切っていた。
「明日生まれるよ!必ずね」
12時を過ぎれば、13日になる……
“13日”
月は違うけど翼の誕生日の日にちと一緒だったから、
少しびっくりしたが、この日に陣痛が来た事を納得出来ていた自分もいた。
あたしは深呼吸をしてバルコニーに出た。
「流奈っ!あんたちょっと本気なの?」
そうドアを閉める時にお母さんの声が聞こえた。



