君の隣で~☆星空☆続編~【完】

それでも現実はそんなに甘くはない……


そんな事は1番自分がよく分かっていた。


親があたしの“妊娠”の言葉を聞き、


父親は怒鳴り


母親は泣き……。



あたしはその姿を呆然と見ているだけだった。



「何処まで親不幸なんだ」



あたしが親達の部屋から出た時に聞こえた言葉……



「睡眠薬でも飲ませて病院へ連れて行くんだな」



そんな言葉を耳にして


あたしは家を出た。



そんなあたしに心配し、

電話を掛け続けてくれていたのはお母さんだった。




何とも言えない気持ちの中、産婦人科まで付き合いあたしの体を心配してくれていた。




嬉しかった……


こうしてお母さんと出掛けている事が、



不思議でたまらなかった。




「“子供が子供を産む”世間ではそう面白がられるかもしれない、それでも流奈頑張るから、だから見守っていて欲しい……」



そう病院の帰り一緒に、ご飯を食べながら発した言葉にお母さんは号泣していた。



「お母さん、ごめんね……」


そう心の中で呟きながら


溢れる涙を拭い続けているお母さんをただ見つめていた。