家の前まで来た時、
1人うずくまって座ってる人影を感じた。
「雄也……?」
そう言うとゆっくり顔を上げた。
「どしたの?」
「ばか野郎!!」
そう言って抱き着きながら泣いていた。
「もう、1人じゃねぇーんだからこんな寒い中うろつくなよ!!」
「えっ?なんで知っ……」
「おめでとう、流奈……」
「雄也…………」
泣きながら見せたまだ16歳の父親の笑顔だった。
心の中では
“理恵の野郎………!”
そう思ったが……
なんだか雄也の笑顔があたしを救ってくれて
悪い気はしなかった。
あたしはお腹に居る子供を雄也と2人で産む決心をしていた。
翼の事を忘れた訳じゃない、
ただ……
少しずつ人間らしく変わって来ていた。
変わって行きたかった。
自分の中に命が宿った事によって、
あたしの中で少しずつ変わり始めてた。
“この小さな命と共にあたしも生まれ変わりたい”
そう強く思っていた。
1人うずくまって座ってる人影を感じた。
「雄也……?」
そう言うとゆっくり顔を上げた。
「どしたの?」
「ばか野郎!!」
そう言って抱き着きながら泣いていた。
「もう、1人じゃねぇーんだからこんな寒い中うろつくなよ!!」
「えっ?なんで知っ……」
「おめでとう、流奈……」
「雄也…………」
泣きながら見せたまだ16歳の父親の笑顔だった。
心の中では
“理恵の野郎………!”
そう思ったが……
なんだか雄也の笑顔があたしを救ってくれて
悪い気はしなかった。
あたしはお腹に居る子供を雄也と2人で産む決心をしていた。
翼の事を忘れた訳じゃない、
ただ……
少しずつ人間らしく変わって来ていた。
変わって行きたかった。
自分の中に命が宿った事によって、
あたしの中で少しずつ変わり始めてた。
“この小さな命と共にあたしも生まれ変わりたい”
そう強く思っていた。



