君の隣で~☆星空☆続編~【完】

「お嬢ちゃん、風邪ひくから帰りなさい」


そう優しい声でおじさんはあたしの肩を叩いた。



「………おじさん、あた…しね」



そう言葉にした時、おじさんは笑顔で首を振った。




「生き続けなさい、前を向いて歩くんだよ。そんな目をしてたら悲しむ人が沢山いる」




そう言いながら背中を叩いてくれた。


この人に何が分かったんだろう……





何も話してないのに、全てを見透かされた気がした。



その時、思ったんだ……



辛い思いをしているのは



あたしだけじゃない……って。



あたしはお腹に手をあてて




この日、翼の居る海で




もう1度、生まれ変わろうそう誓った。




「もう泣かないよ。翼、ごめんね?流奈、笑っているからね」



そう呟き海を後にした。