あたし達は黙ったまま電車を降りた。
雄也とやって行く自信なんてなかった。
頭の中で色々な事が葛藤する中あたしは口を開いた。
「理恵……流奈、行く所あるから!!」
そう言って階段を先に上り改札を出て、切符を買いまたホームへと向かった。
「流奈っっ!!!」
理恵の声が響いたが……
あたしは笑顔で手を振り、電車に飛び乗った。
“行かなくちゃ……”
そう思いながら電車の中から外の景色を目で追った。
“今、行かなくちゃ……”
そして、あたしがずっと行けなかった場所に辿りついていた。
1歩ずつ、
1歩ずつ、
ゆっくり歩いた……。
そして、あたしは3年ぶりにいつもの場所に腰を下ろした。
あの日以来、近付けなかった場所にあたしはいた。
もう風も冷たく、
―秋の海だった―
翼と2回目に来た秋の海……。
3年も経っていたのに、どこか懐かしい匂いがした。
あの日、秋の海で
未来を約束した翼との思い出が蘇って来ていた。
目を瞑るとその光景が思い出され、
あたしは唇を噛み締め久しぶりに空を見上げた。
その瞬間、
あたしの目から涙が零れ落ちた。
凄く綺麗な星空で、
自然と涙流れていた。
“泣かない、泣いたら駄目……”
そう一生懸命、自分に言い聞かせてるのに
あたしの涙は止まる事がなく、
ただ、ただ、溢れるばかりだった。
雄也とやって行く自信なんてなかった。
頭の中で色々な事が葛藤する中あたしは口を開いた。
「理恵……流奈、行く所あるから!!」
そう言って階段を先に上り改札を出て、切符を買いまたホームへと向かった。
「流奈っっ!!!」
理恵の声が響いたが……
あたしは笑顔で手を振り、電車に飛び乗った。
“行かなくちゃ……”
そう思いながら電車の中から外の景色を目で追った。
“今、行かなくちゃ……”
そして、あたしがずっと行けなかった場所に辿りついていた。
1歩ずつ、
1歩ずつ、
ゆっくり歩いた……。
そして、あたしは3年ぶりにいつもの場所に腰を下ろした。
あの日以来、近付けなかった場所にあたしはいた。
もう風も冷たく、
―秋の海だった―
翼と2回目に来た秋の海……。
3年も経っていたのに、どこか懐かしい匂いがした。
あの日、秋の海で
未来を約束した翼との思い出が蘇って来ていた。
目を瞑るとその光景が思い出され、
あたしは唇を噛み締め久しぶりに空を見上げた。
その瞬間、
あたしの目から涙が零れ落ちた。
凄く綺麗な星空で、
自然と涙流れていた。
“泣かない、泣いたら駄目……”
そう一生懸命、自分に言い聞かせてるのに
あたしの涙は止まる事がなく、
ただ、ただ、溢れるばかりだった。



