“ねぇ?聞いた?翼……。愛と千夏の言葉っ!!”
海に向かって微笑んでるあたしがいた。
「てか、何を1人でにやけてんの流奈……気持ち悪っ!!」
「うるっさいよ!!」
「ねぇ~ママ気持ちわるいねっ!!」
「変なのぉ~!!」
「ママ、変っ~!!」
「そうですかぁ~!!いいも~んだ!!」
「バカじゃん、流奈っ!!いじけんなよ!!」
「うっさいよ!!いいから早く、自分の子供追いかけなよ!!」
「あっ危ない、アイツ…!!」
友達が走り回る姿を見て3人で笑った
「ママ?またここ来ようね!」
「うん、来るよ~!!何回でも!!」
翼の居る海で、
愛と千夏がはしゃぎ回る
あの頃の流奈みたいだよね
でもね?
今あんな風に笑っている愛と千夏にも負けない位
流奈も笑っているでしょ??
もう大丈夫だよ……
もう大丈夫だからね!!
「愛っ!!千夏!!危ないよぉ、そっちは……」
「ママも来てぇ~!!」
「来てぇ!!!」
「はい、ママにあげるっ♪♪」
「千夏もっ♪♪」
あたしの手の上に乗せられた綺麗な貝殻2つ……
「綺麗だねっ……!!ありがとぉ~!!」
「うっ!!ママ苦しいっ!!」
「痛い痛いっ~!!」
2人を思いっきり抱きしめた。
ねぇ?翼………
あたしね、自分の人生に何も後悔してないんだ
何1つ後悔してないの。
だってね?
何かに後悔したら、
それはきっと自分の人生まで否定しちゃう気がするから。
だから後悔してないし、これから先も後悔はしないんだ。
ずっとね……。