君の隣で~☆星空☆続編~【完】

高校を辞めてからのあたしは、何かを忘れるかのように一生懸命バイトをした。



朝からシフトを組み夕方まで、夕方からの場合は10時までひたすら働いた。



理恵も学校が終わると、夕方からバイトに来たりで、バイトが終わった後は2人でご飯を食べながら相変わらず夜の街をさ迷ってた。



翼を失ってから3年目の夏……。



夜の風は、凄く心地良くて……



あたしは理恵と一緒に、翼といた公園にたまる事が多くなっていた。



あの時のジャングルジム


2人で座ったベンチ


3年経ったのに変わらない光景……。





それでも、あたしの隣に翼がいない事に、とてつもない痛みが走っていた。




また、この公園にいれば


翼が話しかけてくれるような気がして……


ジャングルジムに登って空を見上げているような気がして……



ベンチに寝転がってる気がして……


あの2人で一緒に座ったベンチなのに、今はもう翼のぬくもりさえ残ってなくて




公園を見渡す度に
あの時の翼が映し出されるのに、


姿がもうない事に、

あたしは時間が経ってしまう事に、


怯えてた……



本当は……


変わり果てて行く自分にも怯えていたんだ。