「また来るからね」





あたしは大きく深呼吸をして空を見上げた




不思議に思っていたんだ



辛くて、苦しくて、そんな時何度も空を見上げてきていた




そこには、いつも星が輝いていたんだ



不思議だね、



いつもそんな時、翼が現れていてくれたんだろうね。



綺麗な星空の中で1番輝く星を見つけては安心してた




でも、きっとあたしが星空を見上げる時の顔は笑えていなかったはずだね




でも、これからは大丈夫だよ。



笑顔で星空を見上げるから……





そして、これからあたしの命がある限り、



翼のいるこの場所に何度だって足を運ぶからね!!




よぼよぼのおばあちゃんになってもね!!





「ありがとう、翼……」





涙で少し滲んだ翼からの手紙を封筒に戻しあたしはバッグの中に入れた




「また、来るからね!」




そう海に向かい微笑みあたしは家へと向かった