浮気、遊び。


快楽を得るために。
本能のままに……。


そんなの、どうだっていいんだ。



人なんて初めから信じてないからね。



ただ、少しでも



“守の為に………”



そう思えた自分がやり切れなくて……



そして、何よりも、



他の女を抱いた数時間後に



あたしの上で快楽を得た守が許せなかった





守の怪しい行動。



携帯の電源を切る行為。




そんなのも、お見通しだったし、それでも





“俺にはわからんのよ、家庭ってどうゆう物なのか、家族ってどうゆう物なのか……俺には家庭がなかったからな”



その、守が呟いた一言が、あたしの心を動かしていたのは事実だったんだよ。





ねぇ?それがホントの守だって



あたしは思っていたんだよ。